自然界には様々な生き物が暮らし、それぞれがバランスを保っています。そこには汚れを自然にきれいにする力(自浄作用)があります。しかし人間の集団生活によって生じた汚れは、とても自浄作用ではきれいにできません。そのため、汚れた水を集めて、きれいにする方法がいくつか考え出されました。伊都浄化センターでは、「活性汚泥法」と呼ばれる、微生物を利用した方法を使っています。これは下水処理場で最も多く採用されている処理方法です。
下水に微生物を大量に含む汚泥(活性汚泥)を混ぜ、空気を吹き込むと、微生物の活動が活発になり、下水中の有機物(汚れ)を分解していきます。微生物は川や土の中など、どこにでもいるものですが、自然の状態では汚れを分解するのに時間を要します。そこで様々な運転操作により、自然の状態よりはるかに微生物が高濃度で活発に存在できる環境を作り、短時間で効率的に汚れを分解させるように工夫しています。
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水処理系統の工程 |
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